近藤 真暉


 企業でメディア認識・理解技術の研究開発に取り組んできた経験と、聴覚障害者の当事者としてアクセシビリティ技術を活用した経験を活かし、手話認識技術や音声認識技術などを用いたAIアクセシビリティ技術の講義を行います。メディア認識・理解技術の活用は、手書き文字生成技術による筆記代替技術や、画像情報のテキスト変換技術による周辺情報把握技術などの応用が期待されます。理論や知識に加え、具体的な応用を意識したAIアクセシビリティ技術の研究開発・指導も行います。

 

 「ドラえもんを作りたい」という目標を掲げています。耳が聞こえないことから、音声による授業に頼らず、ドラえもんの学習漫画で学んだことが影響しています。この想いは今も変わらず、人間のパートナーとなるロボットの実現を目指してメディア認識・理解技術の研究開発に取り組んでいます。聴覚障害者をはじめとする多様なマイノリティを通じて、工学的観点からコミュニケーション理解の研究開発を進めることで、ドラえもんのような存在を実現し、多くの人々の生活を豊かにすることができると考えています。

 

【2015年筑波技術大学大学院修了、同年東芝デジタルソリューションズ株式会社入社、2021年株式会社ARISE analytics入社、研究開発部門マネージャー。2020年-2023年日本社会事業大学 非常勤講師。受賞歴に2013年電子情報通信学会 HCGシンポジウム 優秀インタラクティブセッション発表賞等がある。】