鈴木 淳也


 1966年生まれ。緑内障で12歳で失明。

 1993年にソニー株式会社入社。視覚に頼らなくても、安心して操作できるアクセシビリティ(例えば、凸点表示や通知音)の開発をした。テレビのリモコンの5キー、チャンネル+キーに凸点をつけることを提案し、ソニーのみならず、他社への展開も実現した。また、機器の操作メニューの機転を通知音で知らせる手法を提案し、ICレコーダなどに適用されている。

 さらに、自らの日常の聴覚体験を生かしたオーディオ技術の基礎開発をしている。特に、「音の方向を正確に判断する能力」を生かして、ヘッドホンでの立体音響再現のメカニズムを探求している。

 

東京大学・伊福部研究室の協力研究員を経て、富山大学生命融合科学教育部にて博士(工学)を取得。

担当講義では、これまでの研究を踏まえて、主に以下の項目をお伝えして行きたい。

●アクセシビリティへの立体音響の活用

●当事者視点をものづくりに→イノベーションの創出